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City on a Hill について

City on a Hill について

こんにちは!
南アフリカワイン専門店 みたまり酒店です



1630年にイギリスのジョン・ウィンスロップが初めてこのフレーズを使って
説教したと示されています
新しい入植地(アメリカ マサチューセッツ湾植民地)を丘の上の都市として描写し
入植者たちが他の人々の模範となるべき理想的な社会を築くこと意味していましたが
その後このフレーズはアメリカの自己認識やアイデンティティの一部となり
レーガン大統領なども演説で使用したようです
アメリカが世界の灯台となり模範となるという感じなのかな

そんな言葉に由来する
City on a Hill
模範となりスワートランドの灯台になるワインとなりたいという思いが込められているのかな?と
必死で調べていたら


なんということでしょう
スワートランドのワインだけでなくオリーブや文化を紹介するウエブサイトに
彼のインタヴュー記事「 A shining beacon in the Swartlandー スワートランド
の輝く灯台」というタイトルで書かれているではありませんか
下記そのサイトからの引用となります


https://swartlandwineandolives.co.za/city-on-a-hill/

アンドレ・ブリュインズがマルムスベリーの南に構える
小さなワイナリーの名前の由来となったのは、聖書の
一節だ。これは彼の精神性を反映したものだが、「ス
ワートランドの土壌とブドウ畑の能力を示す」という彼
の願いでもある・・・







と書かれていました(※彼の思いが伝わるとても素敵な記事だったのでお時間
ある方は是非覗いてみてください他にも素敵な生産者さんの記事が読めちゃい
ますよ♪)





ワインの名前の由来のごとくシティー オン ア ヒルは、スワートランドの土壌と
ブドウ畑の実力を見せつけたいというアンドレの願望が詰まったワインです
 彼は「スワートランドは魔法のような場所。"そのパワーは共同体意識であり、
土壌であり、ブドウ畑にある"」と語っているそうです。 アンドレは25歳の時、フラン
スのローヌを旅して働いたという貴重な経験があります、その時彼はローヌ北部の
シラー品種の表現が気に入り、世界的に有名なシャトーヌフ・デュ・パプの南部の
ブドウ畑を訪れて、対照的な気候条件に興味をもちます。アンドレにとってフランスは
故郷のように感じられたのだとか



 

 

 

2018年 デイヴィット&ナディア訪問時の写真 畑を案内してくれているアンドレさん




南仏の気候条件と品種の植え付けをスワートランドと比較し、タルバッハのRijk‘sや
フランス・ローヌのピエール・ガイヤールなどのワイナリーで働いた後2016年には「デ
イヴィッド&ナディア・ワインズ」
のチームに加わり、スワートランドの先見者デイ
ヴィッド&ナディア・サディのもとで5年間働きます。アンドレにとって、南フランスの気
候条件と植樹はスワートランドを思い起こさせます。彼はこの地域全体からブドウを
調達し、ワイナリーでは最小限の介入しか行わず、ワインはコンクリートや古いオー
ク樽で自然発酵させ、粗い濾過のみで瓶詰めするというスタイルのワインを作ってい
ます。





 

2018年訪問時デイヴィットのワインと一緒にテイスティングさせていただきました。








そんなスワートランドの大地を表現すべく作られた彼のワイン8月30日現在の在庫のあるものを一つずつ書いていこうと思います






スワートランドのデイビッド&ナディアの元アシスタントメーカーだった
アンドレ・ブリュインズが手がけるワインのスタイルは、テロワールを重視した
なるべく人が介入しない自然派系のアプローチです。
インポーターさん曰くデイビッドのワインより繊細で綺麗、優しいスタイルと書かれています。
私のイメージはデイヴィット&ナディアは飲み頃になるのに少し時間がかかる印象だけど
アンドレのワインは開けてすぐに楽しめるイメージかな、まだ全アイテムを
飲んだわけではないのでこのイメージは覆されるかもしれませんが・・・




南アフリカのワインの評価本である「ジョンプラッター(南ア)」でも既に5星を獲得している
将来有望な若手醸造家として注目されている一人です。








シティ オン ア ヒル・レッド 2021
City on a Hill Red






植樹は1960年代から2000年代。
土壌は花崗岩、シスト、粘土。
畑はブッシュヴァインと垣根式の両方。
自然発酵、500Lの古いオーク樽で100%マロラクティック発酵を経て熟成。

香り/味わい プラム、赤系果実、ホワイトペッパー、ハーブ、フローラルな香り。
優しくなめらかな酸、豊かでジューシーな果実味、渋みは優しく、複雑で控えめ、
そして程良く力強さもある。ジューシーな果実感に比較的強いスパイスのニ
アンスが加わり、良いアクセントになっている。スワートランドの様々な赤品種
ギュッと凝縮した「ザ・スワートランド赤」的なワイン。少し冷やし気味で提供す
るのがおすすめ。
沢山のブレンドだけに様々なお料理と合いそうフードフレンドリーなワインの
1本として活躍しそうなイメージ(まだ想像 )



原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     赤/ミディアムボディ
ブドウ品種   シラー 35%/グルナッシュノワール25%/ティンタバロッカ16%/サンソー12%/ムールヴェードル12%
アルコール度数 13.0%
容量 750ml
ヴィンテージ 2021








 シティ オン ア ヒル・オールドヴァイン・シュナンブラン
City on a Hill Old Vine Chenin Blanc




スワートランドのパーデバーグとマルムスベリーの3つの畑のブドウを使用。
植樹は1968年ー1981年とすべて古木。
そのうち2つの畑は、深い花崗岩土壌
もう一つは鉄分の多い土壌、一部は砂岩土壌。
自然発酵し、300Lの古いオーク樽とコンクリートタンクで100%マロラクティック発酵を経て熟成
香り/味わい 白桃、オレンジの皮、カリン、青リンゴ、洋ナシ、干し草、お香、ドライハーブな
どの複雑な香り。優しくなめらかな酸、強いミネラル、シルキーでやや濃厚、なめらかな味わいで、
フィニッシュは少し塩味を帯びている。ピュアで繊細、透明感、程良い骨格とボディを持ち、
エレガントにまとまっている。自然な造りで土壌の味がワインによく表現されている。このワインは、
高貴なシャルドネにも負けないシュナンブランの魅力、スワートランドらしい乾いた土壌の味、
豊かなミネラル、そしてアンドレのセンス、これら全て感じることが出来る。
香り豊かで美しい洗練されたタッチのワイン





原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     白/辛口
ブドウ品種   シュナンブラン 100%
アルコール度数 13.5%
容量 750ml
ヴィンテージ 2022
受賞歴 Platter SA 2024 2022VT 4.5☆ 94Point









シティ オン ア ヒル・エクセデス 2022
City on a Hill Exodus




「エクセデス」とは、聖書の「出エジプト記」から来ているそうです。
スワートランドの赤ワインに関するアンドレの新しい考え方(新しいものへの)を表しています。
スワートランドは、これまでシラーズ主体のワインを生産していたが、例えばサンソーやグルナッシュのような
軽いスタイルの品種の方がもっと適していて、そちらにより舵を切った方が良いという意味をあらわしているのだとか。
「エジプト(ワインではシラーズ)を脱出しよう!」という気持ちを重ねています。
なのでこのワインはグルナッシュ、シラー、カリニャン、ティンタバロカとスワートランドの可能性の詰まったブレンドとなっています

パーデバーグとマルムスブレイのブッシュヴァインのブドウを使用。
土壌は風化した花崗岩、砂岩、石英、コーヒークリップ(鉄分が多い)。
自然発酵(40%は全房)し、500Lの古いオーク樽で100%マロラクティック発酵を経て熟成。

香り/味わい
フレッシュなストロベリー、赤系果実、ホワイトペッパー、紅茶、ハーブ、フローラルな香り。優しくなめらかな酸、
豊かな果実味はジューシーで、ボディはミディアムからフルボディ。渋みは優しく細やかでシルキー。
スワートランドの様々な品種をギュッと凝縮した「スワートランドの赤オールスターズ」的な豊かな果実感が前面に表現され、
柔らかさと力強さの両方が混在しています。この豊かでピュアな果実感と複雑味、スパイスの風味がこのワインの魅力。
フィニッシュは優しく香ばしい。少し冷やし気味で提供するのが良い。


アンドレ曰く、「グルナッシュ・ノワール、シラー、サンソー、カリニャン、ティンタ・バロッカの魅力的なブレンドは、
上質なワイン造りへの美しい賛歌である。私たちは、私たちの地域と気候に合ったブドウを使い(それが有名であろうと
なかろうと)、その畑をうまく耕作し、そこからワインを造りたいのです。このワインに含まれるブドウ畑は、我々の
条件下で成長する能力を示しており、我々はそのアイデンティティ(テロワール)に忠実なワインを造るよう注意して
いる。」



原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     赤/フルボディ
ブドウ品種   グルナッシュノワール35%/シラー25%/カリニャン20%/ティタバロッカ20%
アルコール度数 13.5%
容量 750ml
ヴィンテージ 2022
受賞歴 Platter SA 2024 2022VT 4.5☆ 90Point










シティ オン ア ヒル・アース・シュナンブラン 2022
City on a Hill Earth Chenin Blanc




スワートランド・パーデバーグの1968年に植樹された古木のブッシュヴァインの単一畑のブドウを使用。
土壌:パーデバーグでは、ほとんどが花崗岩土壌だが、この畑は風化した深い花崗岩土壌だけでなく、砂岩、石英が混ざっている。
自然発酵し、300Lの古いオーク樽で100%マロラクティック発酵を経て熟成。

香り/味わい
黄桃、蜂蜜、焼きリンゴ、スパイス、干し草、湿った土、甘いハーブ、お香などの香り。フレッシュで柔らかく、なめらかな酸、
やや濃厚で豊かな果実味にミネラルと、ふくよかなやや厚みのあるボディ。重心は、やや低く、下に向かって広がるイメージ。
まさに名前の通り「土や石、大地」などをイメージする。比較をすると、同社の「スカイ」は、空に飛んでいくような爽快感や
スカイブルーのような明るさを感じ、この「アース」は、地面に広がるような、下向きの方向性、少し黄色や茶色が混ざった
土を連想するようなダークな色を想像させる。これらの土壌や畑の違いによる味の違いを比較するのも面白い

2024年2月の南アフリカ・ワインツアーで、参加者の中でも同社の「スカイ」と人気を二分したそうです
このワインも他の同社のワインと同じく、一杯目より二杯目、二杯目より三杯目と、ゆっくり時間をかけて付き合うことにより、
滋味深い旨味がじわじわと感じることが出来る。
おでん、焼き魚、西京漬け、味噌を使った料理など、魚介類、鶏、豚料理、和食、中華料理、アジア系料理などがおすすめなのだとか
これからの季節に1本持っておきたいワインですね







原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     白/辛口
ブドウ品種   シュナンブラン 100%
アルコール度数 13.5%
容量 750ml
ヴィンテージ 2022
受賞歴 Platter SA 2024 2022VT 5☆ 98Point









シティ オン ア ヒル・スカイ・シュナンブラン 2022
City on a Hill Sky Chenin Blanc




スワートランド・パーデバーグの標高400m、1998年に植樹したブッシュヴァインの単一畑のブドウを使用。
土壌は風化した深い花崗岩土壌。自然発酵し、300Lの古いオーク樽で100%マロラクティック発酵を経て熟成。

香り/味わい
白桃、花、ドライハーブ、洋ナシ、ライムなどの香りに、花崗岩由来のほんのりとスモーキー。
標高の高さから由来する、アンドレのワインの中では最も豊かに感じるレモンや柑橘系の酸。
豊かなミネラルは宝石のように美しく輝き、張りのあるボディを形成している。少し塩味も感じ、
活き活きとした酸は最後まで続く。まさに名前の通り、空に向かって飛んでいくような爽快感があり、
一点に集中した凛と立つ高貴なエレガンスをまとっている。比較という意味では、
同社の「アース」と比べると、テロワールの違いが分かりやすく、面白い。
このワインは、一杯目より二杯目、二杯目より三杯目と、ゆっくり時間をかけて付き合うことにより、
深み、複雑味、旨味が増してくる。
鯛やヒラメなどの白身魚、貝類、エビ・カニなどの甲殻類、イカ、白身魚の塩焼きなど。
鶏、豚料理、天ぷらに塩、塩を活かした料理、和食、中華料理、アジア系料理など。

原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     白/辛口
ブドウ品種   シュナンブラン 100%
アルコール度数 13.5%
容量 750ml
ヴィンテージ 2022
受賞歴 Platter SA 2024 2022VT 4.5☆ 92Point












シティ オン ア ヒル・ソングオブアセンス 2022
City on a Hill Song of Ascents





ソング・オブ・アセンスとは、「上昇の歌」(聖書にある詩篇の一つ)からつけられている、
同時にブドウ畑にたどり着くまでに運転しなければならない上り坂と重ねている。


マルムスブレイの西側にある1998年植樹のブッシュヴァイン畑の東向きの斜面の単一畑のブドウを使用
土壌は風化した花崗岩で鉄分を含んでいる。自然発酵(3分の1は全房)し、
500Lの古いオーク樽で100%マロラクティック発酵を経て熟成。

香り/味わい
レッドチェリー、少しアーシーなストロベリー、プラム、赤系果実、スパイス、
フローラルな香りなど。フレッシュで柔らかく優しい酸、フルーティで果実味に深みがあり、
繊細で上品な渋み、なめらかでシルキーな口あたり。ボディは中庸でバランスが取れている。
透明感のある美しくエレガントなワイン。同社の歴代の赤ワインの中でも最も美しく完成さ
れた仕上がりで、荒野のような乾燥したスワートランドの大地に咲く凛とした一輪の小さな
赤い花のような美しさと輝きを放っている。まさにアンドレが造る芸術作品と呼ぶに相応しい1本。

このワインも、ここ最近の南アフリカワイン業界の動きとしての「サンソー・ルネッサンス時代」
の中で、スワートランド産の綺麗なサンソーの見本の1本になるだろう。
少し冷やし気味で提供するのが良い。
このワインも他の同社のワインと同じく、ゆっくり時間をかけて付き合うことにより、
滋味深い旨味がじわじわと感じることが出来る。​



原産国/地域 南アフリカ/スワートランド
タイプ     赤/ミディアムボディ
ブドウ品種   サンソー 100%
アルコール度数 13.0%
容量 750ml
ヴィンテージ 2022










1本入れ忘れて5本で撮っちゃいました




といった6種類です
昨年ツアーで訪れたときは大幅に滞在時間オーバーしたんだとか
それだけ熱くたくさんワインについてお話しされていたんだろうなと
サイトを拝見しながら感じました
 



2022年 CAPE WINEで訪れたときにアンドレさんにお会いした時の写真です
この時これだけのことを説明していただいても絶対理解できていないだろうな
ただ 分かるのは毎年進化して素晴らしいワインを作っているという事と
とても穏やかで優しい方だなという印象
これからも目が離せない生産者さんの一人ですね






さてどんな順番で開けるかお楽しみに!!
9月2日 月曜日からリストに登場しています
ご来店お待ちしています





 







 

2024-08-30 10:33:46

◇南アフリカワインメーカーについて   |  コメント(0)

 

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