気を取り直して(知っている人だけが知っている (^-^;)
こんにちは!
南アフリカワイン専門店 みたまり酒店です
昨日 ワイン産地のご質問を頂いたのですが
上手く 応えることが出来ず
南アフリカワインの産地についてまとめてみることにしました
まず 南アフリカのワイン産地
大きく分けて 5つの州 GEOGRAPHICAL UNIT に分かれます
それが
GEOGRAPHICAL UNIT:WESTERN CAPE 西ケープ州
GEOGRAPHICAL UNIT:NORTHERN CAPE 北ケープ州
GEOGRAPHICAL UNIT:EASTERN CAPE 東ケープ州
GEOGRAPHICAL UNIT:KWAZULU-NATAL クワズール=タナル州
GEOGRAPHICAL UNIT:LIMPOPO リンポポ州
です
それぞれの州の特徴は過去のブログにも書いてありますので
知りたい方は 州名をクリックしてみてくださいね
そして それら5つの州の中でも南アフリカ最大の
ワイン生産地域が
西ケープ州になります
西ケープ州の中にはリージョンと呼ばれる地域
さらにその中に 地区
地区の中の 小地区とどんどん小さくなっていきます
大阪府 大阪市の中の 鶴見区 の 中の 放出って感じですね
森河内ですると 1つ足らないんです (^▽^;)
そういう地域もあったりします
それを踏まえて
西ケープ州の中には5つの地域 REGEION に分かれます
ブレードリヴァーヴァレー
ケープサウスコースト
コースタルリジョン
クレインカルー
オリファンツリファー
NO REGION
地域の大まかなイメージは
こんな感じです
ブレードリヴァーヴァレー BREEDE RIVER VALLY
ぶどうと薔薇の大地と呼ばれる産地です
年間降雨量は400mmと乾燥した地域ですが
ブレート川では早朝に霧が発生します
この霧が南東からの涼しい風が川を伝わり
葡萄に湿度を与えてくれます
土壌は大きく分けて3つ
下流の沖積土 こちらからはしっかりとした味わいの葡萄が収穫されます
比較的生産量が多い
2つ目は 高地にある 塩分やカルシウムを一部含んだ
赤褐色粘土質の肥沃な古い土壌
ここからは力強い果実味豊かな葡萄が収穫され増し
3つ目は 頁岩が多く表土が浅い土壌
こちらは生産量を抑えた高品質の葡萄が収穫されます
ケープサウスコースト CAPE SOUTH COAST
冷涼な産地で
ブティックワイナリーが増えてこれからが期待されている産地です
コースタルリジョン COASTAL REGION
南アフリカ 西ケープの中でも特に有名な地区が集まっている リージョンです
南アフリカワインの中心的産地
南大西洋に面し
テーブルマウンテン国立公園内にある標高927mコンスタンシアバーグ山の
東斜面とケープタウン近郊の広がる産地です
年間降雨量は 1,000mm
2月(収穫月)の平均気温は20.6度ほどしか上がらない
砂岩に砂岩に花崗岩が混ざった水はけの良い産地
国際品種が多く栽培されている
クレインカルー KLEIN KAROO
西から東に中く続く産地
半乾燥地帯
西のモンタギュー氏から高地でやや涼しいバリーディールを通り
カリッソドープ オウツフルン そして
ラングクルーフへと広がっています。
土壌は 砂岩と頁岩で
標高が高く涼しい頁岩からなる砂利質の地域での栽培が増えてきている
オリファンツリヴァー OLIFANTS RIVER
オリファンツ川に添って北から南へと広がっている
夏季は南アフリカの他の産地より相対的に暖かく
雨の量も少ない
西ケープ州を表にするとこういう感じの栽培地域が広がっています
西ケープ州
地域 Regeion |
地区 District |
小地区 Ward |
ブレード・リヴァー・ヴァレー
BREEDE RIVER VALLY |
ブルードクルーフ
Breedekloof
|
ゴーティニ Goudini
スランフック Stanghoek |
|
ロバートソン
Robertson |
アフテクリップフック Agterkliphoogte
ボニーヴェール
Bonnievale
ブスマンスリフィール
エランディア
フープスリーフィール
クラースフォッツ
マックレガー
ファンクリフィール |
|
ウスター
Worcester |
ヘクス・リヴァーヴァレー
ヌイ
シェアペンヒーヴェル
|
ケープ・サウス・コースト |
ケープアギュラス |
エリム |
|
エルギン |
no ward |
|
オーヴァーヴァーグ |
エランズクルーフ
グレイトン
クレイン・リヴァー
ジーウォーター |
|
プリテンバーグ |
no ward |
|
スウェレンダム |
ブッフェルヤス
マルガス
ストームスフレイ |
|
ウォーカーベイ |
ボット・リヴァー
ヘメル=エン=アード リッジ
ヘメル=エン=アード ヴァレー
サンディズ・グレイン
アッパー・ヘメルエンアードヴァレー
スタンフォード・フットヒルズ |
|
no district |
ハーバーツデール
ネイピア
スティルバアイ・イースト
|
コースタルリジョン |
ケープポイント |
No ward |
|
ダーリン |
フルーネクルーフ |
|
フランシュック/フランシュックフランシュックヴァレー |
no ward |
|
パール |
シモンズバーグ=パール
フールパールダバーグ |
|
ステレンボッシュ |
ハンシュック
ボッテラリー
デヴォン・ヴァレー
ヨンカースフック・ヴァレー
パパハイバーグ
ボルカダーイ・ヒルズ
シモンズバーグ=ステレンボッシュ |
|
スワートランド |
マルムスベリー
リーベックバーグ |
|
タルバック |
no ward |
|
タイガーバーグ |
ダーバンヴァル
フィラデルフィア |
|
ウェリントン |
no ward |
|
no district |
コンスタンシア |
|
no district |
ホート・ベイ |
クレインカルー |
カリッツドーブ |
no ward |
|
ランゲハーグ=ガルシア |
no ward |
|
no district |
モンタギュー
オーテニクア
トラドゥ
トラドゥ・ハイランズ
アッパー・ランクルーフ
|
オリファンツリヴァー |
シトラスダル・マウンテン |
ピケナースクルーフ |
|
シトラスダル・ヴァレー |
No ward |
|
ルツヴィル・ヴァレー |
クーケナップ |
|
No district |
バンボス・ベイ |
|
No district |
スプルートドリフト
フレデンダール |
|
セレス・プラド |
セレス |
|
No district |
シダーバーグ
ランバーツ・ベイ
プリンス・アルバート・ヴァレー
スワートバーグ |
その他の州は圧倒的にすくないですね
下記参照
北ケープ州
|
ダグラス |
No ward |
|
スザーランド・カルー |
No ward |
|
No district |
セントラル・オレンジ・リヴァー
ハーツウォーター
リットリフィール |
東ケープ州
No region |
No district |
セント=フランシス・ベイ
|
クワズール=ナタル州
リンポポ州に関しては No region、 No district、 No ward です
南アフリカのワイン産地 呼び方も翻訳される方によって様々です
例えば コースタルリジョンのTulbaghはタルバック、トゥルバック タルバッハ トゥルバッハの書かれているものもありますし
Cederbergも シダーバーグやセダバーグの様々です
ヘメル=エン=アードも色々呼ばれていますね
まだまだ統一されていないので
なるべく 地域名 英語表記も付け足していこうと思っています
栽培面積の順位
2012年のものです
最新のデータ探したのですが
見つからずです
すみません・・・
1.ステレンボッシュ
2.パール
3.ロバートソン
となっています
昨年聞いた話だと
2015年 南アフリカ全体のぶど畑は 98,597ha
全体の土壌としては
何度も書いていますが
大変古い土壌です
世界で最も古く10億年以上と言われています
シャブリで 1億8000万年前
ヒマラヤより 6倍
ロッキー山脈より 5倍も古いんです
また土壌もバラエティに富んでいますし
そして 畑の向きも多種多様です
例えば シャブリのGCの畑は
一方向にしか向いていませんが
ステレンボッシュの 一つの畑をとっても
東西南北に斜面があり
色んな葡萄が収穫できます
気候に関して少し触れると
気候もステレンボッシュは内陸なので
暖かいです
ウォーカーベイも冷涼な地域ですが
内陸部のエルギンは標高が高く
ウォーカーベイ(海側)よりも涼しくなります
同じ ウォーカーベイの中の ヘメル=エン=アードですが
アッパー・ヘメルエンアード・ヴァレーの方が
標高が高く 涼しくなります
また 海に近い生産地などは
ベンゲラからの冷たい海流と
モザンビークからの暖かい海流がぶつかり
霧が発生し畑の気温を下げてくれるという
カリフォルニアのような産地もあります
地区についても書いても書いていこうと思いますが
まずはここまで
このページに少しずつ書き足したり
最新の情報に更新していけたらと思っています
このサイトに載っている地図が
ユニット Unit リージョン Region ディストリクト District ワード Ward
それぞれに表記してくれているので
分かりやすいです
http://www.sawis.co.za/cert/productionareas.php
2017-11-09 10:49:07
◇南アフリカワイン産地について
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