一通りインスタグラムに先日出したワインをご紹介したので
今度はブログで新着ワインをご紹介します!
携帯はいまだになれず
長文はキーボードでなくては打てないので (^▽^;)
はい おばさんです ( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
気を取り直してまずは
先日の試飲会でリースリングを開けた
スピオンコップ Spioenkop について書こうと思います
スピオンコップを調べてみると・・・・
凄く歴史と絡んでいることが判明!しました
歴史が苦手なのでこれは 一筋縄ではいかない予感が
的中です はい これ書くのに 3日を要しています (^▽^;)
ボーア戦争と深いつながりがある事がわかりました
スピオンコップがある場所は
エルギンからはるか遠く約1400Km離れています
ボーア戦争は一言では語れない・・・
歴史に疎い私は 必死でググリ
ウキペディアに幾度となく助けてもらい
読んでいる間に
本を読みたくなり アマゾンでポチっとしてしまいました(^▽^;)
これは また後日感想を書くとして
スピオンコップのサイトにも
ちゃんと
スピオンコップの戦いについて書かれていました
古戦場を巡るツアーなんてのも現地にはあるみたいです
行きたい!!!
日本で出ている本はどちらかというと
イギリス目線で書かれている本で
やっぱり 南アフリカ目線の本が読みたいですが
英語なんだよね (^▽^;)
躊躇しています・・・
ざっくりとかなりですが
ボーア戦争について説明しますと
間違えてたら 教えてくださいね
イギリスと、先に南アフリカに住んでいたオランダ人との戦いです
南アフリカを植民地化し 地下資源を我が物にしようとした戦い
1次と2次があります
一度目は オランダが勝利しますが
第2次は イギリスが勝利します
ただその勝利かなりの犠牲者をだしています
タラナヒル talana hillや
シュトルムベルグstormbergの戦いや
スピオンコップの戦い
ツゲラ (Tugela) 川の周辺で行われたものなどがあります
多数の犠牲者を出しつつも
イギリス軍は兵を増員し
じりじりオランダ軍を追い詰めていきます
そして終戦を迎えるように見えたのですが
オランダ軍はついには
ゲリラ戦に持ち込み
戦いを続けるのです
収容所ではアフリカーンスの女性や子供 老人が
12万人とも16万人ともいわれている人数収容され
2万人が病気や栄養失調で死亡しています
ダイヤモンドが引き起こした戦争
読めば読むほど無意味な戦争にしか思えないのですが
欲の為にこれほどの人数が死ななければいけない意味が分からない・・・
イギリス人も オランダ人も沢山の犠牲を出しています
因みに ボーア戦争のボーア(Boer War)アフリカーンスではAnglo-Boereoorloëといいます
このBoerはオランダ系アフリカーナという意味からきています
スピオンコップの戦いについて、気になる方は こちらをご覧ください→
スピオンコップのサイト
でやっとワインのお話し(^▽^;)
Spioenkop スピオンコップは先ほども述べましたが
本当のスピオンコップからはかなり離れた
Elgin エルギンにあります
南アフリカ エルギン地区 エルギンヴァレーの麓に位置する
カルト的人気のワイナリーです。
とても仕入れるのを楽しみにしてきたワインの1つです。
オーナー兼醸造 家のクン・ルース氏は、
母国ベルギーでエンジニアとして活躍した後、
なんとソムリエへ転身します
ワインのトレーダー として南アフリカワインを
欧州で販売していた縁で、
南アフリカ人醸造家のフランソワ・ノード
(L’Avenirを有 名にした偉大な醸造家、ピノタージュの名手)に出会あいます。
ここのピノタージュ本当に美味しいです
今まで飲んだほかの物とかなり違う
熟成したピノがこんなにも美味しいのか!
飲んでいる私とワインが融合しちゃいそうにたまらなく
エレガントでそれでいて余韻が長い
ずっと夢見心地のワインです
今在庫の物で 2005年
14年熟成していますが
まだ美味しく熟成するはず
今年もピノタージュの日に開けるのが
楽しみでならない1本です。
で スピンコップに戻ります
そのフランソワ・ノードの勧めで
ワイン造りの道へと足を踏み入れてしまいます
トレーダーの仕事は友人に任せて
南アフリカに渡り、ラヴェニール(L’Avenir)と
Tokara(トカラ)で研鑽を積みます。
フランスはブルゴーニュのワイナリーでも経験を積み、
2005年に自身のワイナリーをエルギンに設立します。
設立から5年を経て2010年にやっと
初ヴィンテージをリリース✰✰✰
当初は、エルギンの冷涼な気候と
土壌に合ったソーヴィニヨンブ ランや
ピノ・ノワールを植えていたのですが、
当時、エルギンの常識では考えられなかったシュナンブランと
ピノタ ージュを植樹したことで大きな話題になります!!!
で そのピノタージュを仕入れたつもりが
ステレンボッシュで作っているほうの
ピノタージュを仕入れてしまうという失態 (^▽^;)
でも このピノタージュも美味しいので
結果 よかったという事で!?(≧▽≦)
奇想天外な発想の彼は「変わり者のクン」と呼ばれているそうです
類まれな才能と情熱を
世界屈指のテロワールであるエルギンに注ぎ、
造り上げるワインは短時間で世界レベルに
達していて注目を浴びています。
度々私もブログで書く英国人(MW)マスターオブワインで
ワインジャーナリストのティム・アトキン氏も、
このスピオンコップによく訪れているのだとか 私も訪れたい・・・・
クンはブルゴーニュ時代に学んだ
「母なる大地は尊ばれるべきである
(Mother Nature needs to be respected.)」という言葉に忠実に、
ぶどう畑こそがすべてであり、
育った果実を素直にワインに仕上げることを
ワイン造りのモットーにしているのだそうです。
彼の師であり英雄であるフランソワ・ノードと、
マイルズ・モソップ
(L’Avenir、Tokaraの元醸造責任者)の下で
学んだワイン造りが基盤となっているのだそうで
2か所ともとても素晴らしく素敵なワイナリーなので
即ここのワインも良いに決まっている!!
私生活の変態はちょっとお断りだけど 笑
物造りの変態は最高に素敵なものを作り出すという
セオリーにのっとりとっても入荷を楽しみにしていました
彼の変態ぶり いえ こだわりぶりは
畑にも現れています
畑の広さは全体で46ヘクタールであるものの、
ブドウが造られる区画は日当たりや水はけ考え、
なんと、僅か12haにとどめているのだとか
やだ変態
標高は300メートルの斜面
有機栽培
勿論手摘み収穫。
などなど こだわりは随所に
で、当店が仕入れたアイテムがこちら
クイーン マンタティッシ 2016
産 地 南アフリカ エルギン地区
タ イ プ 白 辛口
葡萄品種:ソーヴィニヨンブラン 92%、シュナンブラン 8%
土壌・畑:ゴツゴツした礫岩(フェリクリート)土壌、急斜面の畑。
醸造:18㎏の小箱で手摘み収穫収穫後は10℃の冷暗所に一晩置いて休ませます。
厳しく選別した後、除梗・ 破砕。4時間のスキンコンタクト後、
バスケットプレスで穏やかに圧搾します。
天然酵母で発酵。発酵と熟成に はステンレスタンクと木樽を両方仕様しています。
ソーヴィニヨンブランの20%は、木樽で澱と共に9カ月間熟成。
醸造は天然酵母のみ使用、全てノンフィルター・ノンファイニングです。
ワインの方の「クイーン・マンタティッシ」は、
南アフリカの偉大な歴史を祝福し、
南アフリカの人々に敬意を表して造り上げた
特別なキュヴェなんだそうです。
下記で書いている
サラ・ラール(シュナンブラン)の樽をブレンドしています。
4,800本限定のワインです。
この名前もボーア戦争で活躍した女性の一人です
■クイーン・マンタティッシ(Queen Manthatisi)
1820年代に優れた戦術と統率力で名を馳せた、
バトロクワ族(Batlokwa tribe)の伝説の女王の名前です。
オレンジ自由州東部の町ハリスミスを中心に、
南トランスバール、レソト、ボツワナまでを統治しました。
サラ・ラール 2017
タ イ プ:白・辛口
品 種:シュナンブラン 100%
土壌・畑:ゴツゴツした礫岩(フェリクリート)土壌で、
西向き斜面、段地の畑。
醸造:樹齢10年。
18㎏の小箱で手摘み収穫。
収穫後は10℃の冷暗所に一晩置いて休ませます。
厳しく選別した 後、除梗・破砕。
4時間のスキンコンタクト後、バスケットプレスで穏やかに圧搾。
ステンレスタンクで天然発 酵、9カ月間澱と共に寝かせた後、
フレンチオークの古樽に移して3カ月熟成。2,000本限定。
受賞歴:プラッターズ2019 5ツ星、ティム・アトキンMW 2017 95点(2016VTG)
5年程度の熟成のポテンシャルがあります。
■サラ・ラール(Sarah Raal) ボーア戦争で女戦士として戦った勇敢なアフリカーナーの女性。
当時の様子を描いた回顧録
“The lady who fought: a young woman’s account of the Anglo-Boer war”は、
イギリス軍を痛烈に批判し、物議を醸しました。
リースリング 2016
タイプ:白・辛口
品種:リースリング100%
土壌・畑:紅土の礫岩土壌(フェリクリート)。
標高300m、西~南東向きの畑。
醸造:樹齢8年。
18㎏の小箱で手摘み収穫。
収穫後は厳しく選別し、冷暗所に一晩置いて休ませます。
除梗後スキ ンコンタクトはせず、
すぐにバスケットプレスで穏やかに圧搾。
搾汁後は1日落ち着かせてから、
野生酵母にて13 ~17℃で1カ月間、
低温発酵させます。
すべてをステンレスタンクで行い、
18カ月の熟成期間を経てリリースしています。
アルコール度数:12.5%
受賞歴:ティム・アトキンMW 2017 95点、
6大陸ワインチャレンジ ダブルゴールド(2015 VTG)
「2016年の収穫時期はとても暑く、乾燥していました。
私が造るリースリングは辛口な飲み口としっかりとした骨格が特徴です。
口の中で砕いた石や砂のようなアーシーなミネラル感と、香り同様にオイリーな風味が広がり、
長い余韻を楽しむことができます。」とのこと
10~20年の熟成のポテンシャルがあります。
ピノタージュ 2017
こちらは画像なし・・・
この写真を撮った時はまだ届いていなかったという・・・・(^▽^;)
タイプ:赤・ミディアムボディ
品種:ピノタージュ 100%
土壌・畑:頁岩土壌、粘土質土壌。
標高180mの南西向きの畑
醸造:樹齢7年のブッシュヴァイン。
18㎏の小箱で手摘み収穫。収穫後は厳しく選別し、
8℃の冷暗所で一晩休ませます。
除梗・破砕後、野生酵母を使用し、
5日間の低温マセレーション。発酵の進み具合を見ながら、
バスケット プレスでゆっくりと圧搾。一部の樽でMLFを施しています。
フレンチオーク樽で10カ月熟成(新樽比率40%)無 濾過、澱引きをせずに仕上げられています。
アルコール度数:13.5%
受賞歴:ティム・アトキンMW 2017 94点(2016VTG)
官能的な味わいのピノタージュです。
醸造家クンは、深い情熱を注ぐ南アフリカ土着品種のピノタージュについて、
下記のように語っています。
「ピノタージュはピノ・ノワールとサンソーの交配種。
その遺伝子の7割はブルゴーニュのピノ・ノワールが占めており、
とてもエレガントなブドウです。
残り3割のローヌのサンソーは深い色調やスパイス感、
ボディにふくよ かさを与えています。
遺伝的な観点からも、本来ピノタージュは
ピノ・ノワールによく似た性質を持っており、
西 ケープ州の中でもクールクライメイトを誇る
エルギンが最適な環境だと言えるでしょう。
エルギンの中でも標高が あり、適度な日照量と風が吹き、
粘土質土壌の傾斜のある畑でピノタージュを育てれば、
ピノ・ノワールのように 圧倒的な芳香を放ち、
美しいまでの官能的な味わいを引き出すことができるのです。
私が求めているピノタージュは、完璧なバランスを備えた新次元のピノタージュです。
酸とタンニンのバランスは気候によって大きく左右されますが、
知識と洞察力、そして経験があれば、
ブドウをコントロールすることができるのです。
だから、私は偉大 なワインは頭脳で作られると信じています。」
さらに果実味に富んだピノタージュ
そう 私が間違えてし入れてしまった方のピノタージュ
1900 ピノタージュ 2017
原産国・地域:南アフリカ・ステレンボッシュ (ボッテラリーヒルズ)
タイプ:赤・ミディアムボディ
品種:ピノタージュ 100%
土壌・畑:砂岩土壌、標高300m、西向きの畑。
醸造:樹齢18年。18㎏の小箱で手摘み収穫。
3℃の冷暗所に一晩置いてから除梗。発酵槽で6日間の低温マセレー ション。
発酵の進み具合を見ながら、浸漬していた果皮をバスケットプレスでゆっくりとプレス。
一部の樽でMLF を施しています。
フレンチオークの古樽で11カ月熟成(新樽比率33%)。
無濾過、澱引きをせずに仕上げられてい ます。
アルコール度数:14%
受賞歴:ティム・アトキンMW 2017 94点(2016VTG)
などを取り揃えています
何人のお客様がこのワインの虜になってくれるのか
楽しみなワインです
南アフリカの歴史と共に長く、大切に取り扱いしたいワインです
ながながと書いたにも関わらず
最後までお読みいただいてありがとうございます!
それでは今日も 16時にお会いしましょうね
お待ちしております。
2019-02-13 12:04:22
◇南アフリカワインメーカーについて
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